残飯の情け ソ連兵舎の塀の下で作業した日のこと。 一時の昼食に、空腹をかかえた我々のために、食事の残飯を集めて持ってきてくれた温かいソ連兵もいたのである。 我々はそれでも心うれしく、皆で分け合って、寒さの中でふるえながら、しかし仲よく、ありがたく食べた。 21年1月