6. 言語習得の一助として

もう一つの動機として、日本語と英語の言語学習の教材としての用途を意識したことを記しておきたい。私は言語教師として、日本では高校で英語を、渡米後は第二外国語としての英語、日本語教授を職としていた。外国語を学ぶのは生涯新しい事を学び続ける意味ある旅の始まりで、良い教材があればあるほど、学ぶ人たちが育って行く。それで、このサイトの資料が学校の日本語、英語の購読教材や翻訳の勉強の教材としても用いられることも視野に入れて、わかりやすい対訳を心がけた。また、アメリカの大学院の日本史専攻の学生達が、日本の現代史の一部であるシベリア抑留の歴史の基礎知識をまず楽に英語で読み、更に研究を進める場合には日本語の原書を購読するという順番を考慮した。