130-131: 友情の牛肉

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友情の牛肉 

いろんな作業のあと宿舎へ帰るときは常にきびしい身体検査や所持品検査を受けるのであった。ところが、私と特別親しくしていた一ソ連兵は、いつも私を水運び作業につけてくれて、買えるときの検査が済んだ直後、私の雑のうにそっと牛肉を入れてくれるのであった。この牛肉のおかげでどれほど私の体力消耗が救われたことか・・・・・。 今でも、あのソ連兵の友情に満ちた眼差しは忘れ難いものとなっている。

20年12月頃より21年3月頃まで