望郷 軍務が終り、赤い夕日に照らされながら、満州独特の夕日を背に受けて、平陽の丘より遠く彼方に列車が見える。その列車が、地平線の彼方に消えるまで50分の間、列車を見ながら望郷の思い切なり。(満州の夏は四季の花が咲き乱れる。) 昭和20 年7月中旬