夜間作業 ウオシロフ収容所でのこと。 夜間2時頃、駅へ干草をつみこむ特別作業に強制されて出発したが、トラックに満載された干草はロープでしばっておらず、車の震動で転落したが、車は気づかず去って行ってしまった。 その一瞬、自己の過去が走馬燈の如く脳裡をよぎって、これで自己の生涯の終りかと思った。 昭和21年5月